社内システム開発の外注で最も多い失敗は「要件が曖昧なまま発注すること」です。 この記事では費用・期間の相場から、失敗しないための具体的なチェックポイントまで解説します。
社内システム開発の費用相場
小規模
30〜100万円
顧客管理、案件管理、在庫管理など単機能。開発期間1〜2ヶ月
中規模
100〜300万円
複数機能 + 外部連携 + ダッシュボード。開発期間2〜4ヶ月
大規模
300万〜1,000万円
基幹システム全体の刷新。複数部署対応。開発期間6ヶ月〜
月額保守
月1〜10万円
バグ修正、小規模改修、サーバー監視、セキュリティアップデート
注意: 費用はあくまで目安です。プロジェクトの要件・規模によって変動します。
開発の進め方
- 要件ヒアリング — 現在の業務フローを整理し「何を・誰が・どう使うか」を明確にする
- 要件定義書の作成 — 画面一覧、データ項目、権限設計、外部連携仕様を文書化(RFPの書き方も参照)
- プロトタイプ — 実際の画面を作って「これで合ってますか?」を確認。ここでズレを修正
- 開発・実装 — コーディング、DB構築、API連携。テスト環境で動作確認
- テスト・受入 — 本番データに近いデータでテスト。ユーザーに触ってもらいフィードバック
- 本番移行・運用開始 — データ移行 → 並行運用期間 → 旧システム停止
外注で失敗する5つのパターン
失敗 1: 要件が曖昧
「なんかいい感じに」で発注すると、完成品が想像と違う。要件定義に時間をかけるべき
失敗 2: 安さだけで選ぶ
格安の制作会社はテスト・ドキュメント・保守を省略していることが多い
失敗 3: 丸投げする
開発中にフィードバックしないと、完成後に大幅な手戻りが発生
失敗 4: 保守を考えない
作って終わりではない。バグ修正、機能追加、セキュリティ更新は継続的に必要
失敗 5: 全部一度に作る
最初から完璧を目指すと予算が膨らみ、完成しない。段階的リリースが正解
制作会社の選び方チェックリスト
| チェック項目 | 良い兆候 | 悪い兆候 |
|---|---|---|
| ヒアリング | 業務フローを深く聞いてくる | すぐ見積もりを出す |
| 見積もり | 項目ごとの内訳が明確 | 一式いくらで内訳不明 |
| コミュニケーション | 窓口がエンジニア | 営業が間に入って伝言ゲーム |
| 実績 | 同業種・同規模の実績がある | 「なんでもできます」 |
| 保守体制 | 保守契約のプランがある | 納品したら終わり |
| ソースコード | 納品される | 制作会社の所有物 |
SaaS vs オーダーメイドの判断基準
| SaaS (kintone等) | オーダーメイド | |
|---|---|---|
| 業務がシンプル | ◎ | △ 過剰投資 |
| 複雑な業務ロジック | △ カスタマイズ費用が膨らむ | ◎ 自由に設計 |
| 利用人数が多い | △ ライセンス費用が高額に | ◎ ユーザー数で費用変わらず |
| 導入スピード重視 | ◎ 即日〜数週間 | △ 1〜4ヶ月 |
| 長期コスト | △ 月額が永続 | ◎ 初期費用のみ |
判断の目安: 5人以下で使うシンプルな管理ならSaaS、10人以上または複雑な業務ロジックがあるならオーダーメイドがコスパ良いケースが多いです。
まとめ
- 社内システム開発の費用は30万〜300万円が中小企業の一般的な範囲
- 要件定義に時間をかけることが最大の失敗防止策
- 制作会社はヒアリングの深さ・見積もりの透明性・保守体制で選ぶ
- 全部一度に作らず、段階的にリリースする
JIT株式会社
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