BIM / REVIT ADD-IN

Revit のバージョンを上げたら、
アドインが動かない

原因は Revit API の仕様変更、参照する DLL の版、.NET の違い、外部ライブラリ —— どれに当たっているかで作業量が変わります。 いきなり作り直しではなく、まず切り分けます。 当社が新規に開発した 50本以上の機能を対象に、実行環境ごと移行した経験があります。現況調査から改修まで承ります。

現況調査を相談する
SYMPTOMS

こんな状態になっていませんか?

Revit のアップグレードで止まるのは、たいてい社内で作ったアドインです。 市販品はメーカーが追随しますが、自社ツールは誰かが直さないと動きません。

Revit のバージョンを上げたら、リボンにボタンが出てこなくなった
起動時にエラーが出る/Revit ごと落ちる
作った担当者がもう社内にいない
ソースコードはあるが、誰も中身を見ていない
新しい版と古い版を、しばらく両方使う必要がある
「作り直し」と言われたが、本当にそこまで必要なのか判断できない
WHY

なぜ動かなくなるのですか?

主な原因は、Revit API の仕様変更です。 「.NET が変わったから」だけが理由ではありません。原因は次の5つに分かれ、 どれに当たっているかで作業量が大きく変わります。

Revit API そのものが、版ごとに変わる

Revit API のクラスやメソッドは、版が上がるたびに追加・変更・廃止されます。Autodesk は版ごとに API の変更点を公開しており、廃止されたメソッドを使っている箇所は、そこだけ直す必要があります。実務で「上げたら動かない」の原因になるのは、まずここです。

参照する RevitAPI.dll が、版ごとに別物

アドインは Revit の版ごとに用意された RevitAPI.dll を参照してビルドします。どの版を対象にするかを決めないと、そもそもビルドが通りません。社内に複数の版が混在している場合は、どこまで対応させるかを先に決める必要があります。

.NET Framework 固有の機能を使っている場合

Revit 2024 までは .NET Framework 4.8、2025・2026 は .NET 8 で動いていました。2026年8月の Revit 2026.5 以降と、2027 は .NET 10 です。.NET Framework にしかない機能や、設定ファイルの読み方に依存した実装を使っていると、その部分が動かなくなります。逆に言えば、そうした箇所が無ければ影響を受けないこともあります。

外部ライブラリが足を引っ張ることがある

アドインが使っている外部のライブラリが新しい .NET に対応していない場合、そこが最大の障害になります。代替を探すか、その部分だけ作り直すかの判断が必要です。まず何を使っているかを洗い出すところから始めます。

Revit 2027 は、アドインの置き場所そのものが変わった

Revit 2027 では、全ユーザー向けアドインの読み込み先が C:\ProgramData\Autodesk\... から C:\Program Files\Autodesk\... へ変更されました。2026 までと同じ場所に置いても、2027 は見に行きません。コードが正しくても配布の時点で読み込まれないため、インストーラを使って社内に配っている場合は、その仕組みごと見直しが必要です。

VERSIONS

.NET が変わったら、全部作り直しですか?

🟢 いいえ。.NET Framework 向けにビルドしたアドインが、Revit 2025 でそのまま動くこともあります。 Revit API と、互換のある範囲の機能しか使っていない場合です。

REVIT
実行環境
2024 まで
.NET Framework 4.8
2025 / 2026(2026.4 まで)
.NET 8
2026.5 以降 / 2027
.NET 10

🔴 2027 に上げなくても、.NET 10 は来ます。 2026年8月6日の Revit 2026.5 で、Revit 2026 の実行環境も .NET 10 に切り替わりました。 Revit 2025 も 2025.5 で続きます(Autodesk の予定は2026年9月第2週。公式に「時期は変わることがある」と注記あり)。 Microsoft の .NET 8 サポートが 2026年11月10日に終わるためです。 これらの更新に API の変更は含まれませんが、 更新後にアドインが動かなくなったという投稿も、利用者のフォーラムに出ています(公式の見解ではありません)。 全社に配る前に、検証用の1台で先に確認してください。

⚠️ ただし、Autodesk はその版の .NET SDK での再コンパイルを案内しています。 いま動いていても、それはサポートされた状態ではありません。 次の版で急に読み込まれなくなる可能性があるため、長く使うツールは移行しておくほうが安全です。

🟢 新旧を1つのコードベースで両対応できます。 旧 Revit(.NET Framework 4.8)と、新しい Revit(.NET 8 / .NET 10)を、同じソースから出し分ける構成が取れます。 社内に複数の版が混在している場合は、この形が現実的です。

🔴 Revit 2027 では、置き場所そのものが変わりました。 全ユーザー向けアドインの読み込み先が C:\ProgramData\Autodesk\… から C:\Program Files\Autodesk\… へ移りました。 2026 までと同じ場所に置いても、2027 は読み込みません。 複数の版に配布するインストーラは、対象バージョンで置き先を出し分ける必要があります。

🔴 読み込まれない場合、エラーが出ないことがあります。 対象が合っていないアドインは、警告も出さずにリボンから消えます。 原因を追うには Revit のジャーナルファイルを確認する必要があります。

PROCESS

改修はどのように進めますか?

まず現況調査から始めます。 何が原因で動かないのかは、ソースコードを見ないと分かりません。

01

現況調査

ソースコードと .addin ファイルをお預かりし、対応の可否・作業範囲・想定される障害を書面でご報告します。

02

お見積り

調査の結果をもとに、範囲と金額をご提示します。

03

改修

対象バージョンに合わせて改修し、実機で動作を確認します。旧版を残す構成にも対応します。

04

ご納品

アドイン一式・ソースコード・変更点の一覧をお渡しします。インストーラの整備もご相談ください。

PRICING

バージョンアップ対応の費用はどれくらいですか?

現況調査は 10万円〜(税別)。改修費用は、調査の結果をもとにお見積りします。

現況調査

10万円〜(税別)
  • ソースコードを確認し、対応の可否と作業範囲を書面でご報告します
  • 外部ライブラリなど、障害になりうる箇所を洗い出します
  • 旧版を残すかどうかの構成もあわせてご提案します

本数・処理の複雑さ・外部ライブラリの有無で工数が変わるため、金額は目安です。 調査だけで終えても構いません。

改修

調査後に個別お見積り。 対象バージョンを差し替えるだけで済むものと、外部ライブラリごと置き換えが必要なものでは工数が大きく異なります。 先に一律の単価を決めると、どちらかに無理が出るため、中身を見てからご提示しています。

EXPERIENCE

どんな実績がありますか?

当社が新規に開発した 50本以上の機能を対象に、.NET Framework 4.8 から .NET 8 への移行を実施しました。 作った本人が移行まで担当しているため、どこが壊れやすいかを実務で把握しています。

建設業界向けの Revit アドインを、会社設立以来6年以上にわたって開発・保守してきました。 移行の対象になったのは、いずれも当社が一から作ったツールです。 守秘義務により社名は申し上げられませんが、内容としては次のようなものです。

作図・寸法の自動化
ファミリのカスタマイズツール
Excel と Revit の間でのパラメータや集計表のやり取り
モデルの入力漏れや不整合のチェック

単発の機能開発だけでなく、リボンにまとめて社内へ配布する仕組みや、 インストーラの整備も担当しています。

関連

新しくツールを作りたい場合は Revit アドイン開発Dynamo のグラフが増えて回らない場合は Dynamo から Revit アドインへの移行 に、それぞれ進め方をまとめてあります。

FAQ

よくある質問

A. いいえ、多くの場合はそこまで必要ありません。1つのコードベースで、.NET Framework 4.8 の旧 Revit と、.NET 8 / .NET 10 の新しい Revit の両方に対応させる構成も取れます。ただし外部ライブラリが新しい .NET に対応していない場合など、その部分だけ作り直しになることはあります。何が必要かは現況調査で切り分けます。
A. 対応できます。社内に複数の版が混在しているのはよくある状況です。どの版を対象にするかを先に決めたうえで構成をご提案します。
A. 実行ファイルだけでは改修できません。まずソースコードが本当に無いかをご確認ください。無い場合は、同じ動きをするものを作り直す形になります。その場合も、既存のアドインの挙動を確認したうえでお見積りします。
A. 大丈夫です。ソースコードがあれば中身を読んで判断できます。仕様書が無い場合も、コードから動作を追って一覧化したうえでご報告します。
A. 1本からお受けしています。まとまった本数がある場合は、よく使うものから順に対応する形もご提案できます。
A. 2つあります。1つは実行環境が .NET 10 に変わったことで、Autodesk はアドインを .NET 10 の SDK でビルドするよう案内しています。もう1つは、全ユーザー向けアドインの読み込み先が ProgramData から Program Files へ変わったことです。後者はコードの問題ではなく配布の問題なので、インストーラを使っている場合はそちらの見直しが必要になります。既存のアドインがどこまで影響を受けるかは、現況調査で切り分けます。
A. あります。2026年8月6日の Revit 2026.5 で、Revit 2026 の実行環境も .NET 8 から .NET 10 へ変わりました。Revit 2025 も 2025.5 で同じ切り替えが予定されています。Microsoft による .NET 8 のサポートが2026年11月10日に終わるためです。これらの更新に API の変更は含まれないため、多くのアドインはそのまま動くとされていますが、更新後に動かなくなったという投稿も利用者のフォーラムに出ています(公式の見解ではなく、解消が確認された記録でもありませんが、起こりうることの目安にはなります)。全社に配布する前に、検証用の1台で先に当てて確認することをおすすめします。
A. できます。現況調査は独立したフェーズとしてお受けしています。報告書は社内での検討材料としてお使いいただけます。
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まず現況調査から

何が原因で動かないのか分からない、という段階で構いません。 ソースコードをお預かりして確認するところから始めます。秘密保持契約を結んだうえで対応します。

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