WordPressが悪いわけではありません。 ただし「更新頻度が低いコーポレートサイト」には過剰な仕組みです。この記事では移行すべきかの判断基準と、移行する場合の手順を解説します。
WordPressの問題点
PHP + DB + プラグインの処理で表示速度が気になることがある。モバイルで3秒以上かかるケースも
本体・テーマ・プラグインの更新を怠ると脆弱性が放置され、改ざん・乗っ取りのリスクが高まる
WordPress本体・テーマ・プラグインの更新が定期的に必要。保守コストが膨らむ
10個以上のプラグインで機能を足している場合、管理の手間が増える
移行しない場合でも、WordPressを使い続けるなら最低限の対策は必須です。具体的には WordPressの脆弱性対策 にまとめています。すでに 乗っ取り・改ざんに遭ってしまった 場合や、制作会社と連絡が取れず放置している 場合の対処も、それぞれ別記事で解説しています。
移行すべきか?判断チャート
| 現状 | 判断 |
|---|---|
| 更新頻度が週3回以上(ブログメディア) | WordPress 継続が合理的 |
| 更新は月1〜2回以下 | 移行を検討すべき |
| プラグイン10個以上 | 移行を強く推奨 |
| PageSpeed スコアが50以下 | 移行で大幅に改善 |
| セキュリティ被害歴あり | 即移行推奨 |
| EC機能を使っている | WooCommerce → Shopify + Next.js を検討 |
移行先の選び方
| Astro | Next.js | |
|---|---|---|
| 向いているサイト | コーポレート、ブログ、LP | Webアプリ、EC、会員サイト |
| 表示速度 | ◎ 最速 | ○ |
| サーバー費 | 月500〜1,000円 | 月1,000〜5,000円 |
| 学習コスト | 中 | 高 |
| 動的機能 | アイランドで部分的に対応 | フル対応 |
移行の手順
- 現状分析 — 現サイトのページ数、URL構造、検索順位、アクセス数を記録
- コンテンツ移行 — WordPress の投稿・固定ページをMarkdown/MDXにエクスポート
- デザイン・実装 — 新フレームワークでサイトを構築。既存デザインの踏襲 or 刷新
- 301リダイレクト設定 — 旧URL → 新URLのマッピングを全ページ設定(SEO最重要)
- テスト — 全ページの表示確認、リンク切れチェック、モバイル表示確認
- DNS切り替え・公開 — 新サイトに切り替え。Search Consoleでサイトマップ再送信
SEO移行の鉄則: 301リダイレクトを正しく設定すれば、検索順位はほぼ維持できます。逆にこれを怠ると順位が崩壊します。移行作業の中で最も重要な工程です。
WordPressからの移行はいくらかかりますか?
20ページ程度のコーポレートサイトを、デザインはそのままAstroに移すなら 30〜100万円が目安です。金額の幅はページ数と、デザインを踏襲するか作り直すかで決まります。なお下の表にある301リダイレクトとは、旧URLに来た人を自動で新URLへ送る設定のことです。
移行(当社にお支払いいただくぶん)
| 内容 | 何をするか | 費用 |
|---|---|---|
| WordPress → Astro に移す(20ページ程度) | 投稿・固定ページの本文と画像を新サイトへ移し、いまのURLを引き継ぎます。変わるURLには301リダイレクトを全件かけ、フォーム・アクセス解析・サイトマップの再設定と、公開前の全ページ確認まで含みます | 30〜100万円 |
| WordPress → Next.js に移す(20ページ程度) | 上と同じ範囲に加えて、会員ログイン・検索・カートのようにサーバー側で動く機能を作り直します。プラグインで実現していた機能の代替も含みます | 50〜150万円 |
| デザインを作り直す(上のどちらかに追加) | 既存デザインの踏襲ではなく、ページ構成から引き直してデザインを作ります。文章の整理までご相談いただくこともできます | +15〜50万円 |
「1ページ」は、原稿にして 800〜1,200文字くらいを1枚と数えています。お知らせのような短い記事が100本ある場合は、1本ずつ数えるのではなく一括変換できる形かどうかで見積もります。独自プラグインで作り込んだ機能がある場合は、その調査に別途お時間をいただきます。
移行後も続く費用(当社への支払いではないもの)
移行するとWordPress用の高性能なサーバーは不要になり、多くの場合むしろ安くなります。金額は当社が決めているものではなく、契約先と選ぶプランによって変わります。
| 内容 | 誰に払うか | 相場 |
|---|---|---|
| サーバー・ホスティング | サーバー会社(Cloudflare Pages / Vercel / レンタルサーバー等) | 無料〜月3,000円 |
| ドメイン更新 | ドメイン登録業者 | 年1,000〜4,000円 |
注意: 移行費は要件・規模によって変わります。特にページ数が50を超える場合と、独自開発のプラグインが動いている場合は上振れしやすいため、先に現状を確認させてください。
合計の見え方(20ページのコーポレートサイト)。デザインは今のままAstroへ移すなら おおよそ40万円前後が一つの目安です。デザインも作り直すと 55〜90万円ほど。ここに移行後のサーバー費が月数百〜3,000円かかります。
そもそも今がリニューアルの時期なのか迷っている場合は、ホームページのリニューアル時期と進め方で判断材料を整理しています。
まとめ
- 更新頻度が低いサイトはWordPressから移行した方がメリットが大きい
- 移行先はコーポレートサイトならAstro、WebアプリならNext.js
- 301リダイレクトがSEO維持の生命線
JIT株式会社では、WordPress からの移行を、SEO分析・コンテンツ移行・リダイレクト設定まで一気通貫で対応しています。